東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
HOME ENGLISH SITE MAP







ミュージアムの実在形式。左から集中、越境、遍在


建築の記憶


DOKUMENTUM4


空間標本


建築博物誌/ARCHITECTONICA


大槌文化ハウス


まちづくりアイディアかさねマップ


IMAGINARIA2――映像博物学の試写室


IMAGINARIA――映像博物学の実験室



真壁伝承館・歴史資料館


UMUTオープンラボ――建築模型の博物都市


懐徳門(東京大学本郷キャンパス)


スパイラルベンチ(東京大学本郷キャンパス)


モバイルミュージアム


ミュージアムの都市環境展開


データベース型ミュージアム


展示ユニットのスタディ


展示ユニット


musescape (映像作品)


defocused (映像作品)


コンパス型iPhoneアプリ i-Compass


ウェブ・アーカイヴの情報可視化システム「
琉球ALIVE


授業:空間デザイン実習


授業:映像デザイン実習


展示空間コラージュ→UMDB


人間と空間のつながり (単独、集中、分散、連携)

松本 文夫 (Matsumoto, Fumio)研究者リストに戻る


english

人間、空間、モノ、情報の新しい関係を生み出す「知のプラットフォーム」として、ミュージアムは先進的な可能性をもっています。さまざまなデザイン・アプローチを統合し、ミュージアムの次世代モデルを提案することを目指します。単体のミュージアム施設を基盤としつつ、ミニマル・ミュージアムとしての「展示ユニット」から、都市空間に拡張する「領域型ミュージアム」にいたるデザイン研究を行います。並行して建築都市や映像に関わる展示企画や教育活動を実践しています。



1. 経歴

略歴:1986年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。磯崎新アトリエ勤務(1986-1996)を経て1997年にプランネット・アーキテクチャーズを設立。2005年東京大学総合研究博物館客員助教授、2008年特任准教授、2015年特任教授。
専門:建築学 (建築都市設計、博物空間デザイン、映像情報表現)
教職:法政大学および同大学院
、慶應義塾大学、日本大学大学院、桑沢デザイン研究所、ワシントン大学大学院(東京)の非常勤講師、ブリティッシュコロンビア大学大学院(東京)、南カリフォルニア建築大学(東京)のクリティックをつとめる。
著作:『MODELS―建築模型の博物都市』(東京大学出版会、2010年、編著)、
『設計する身体をそだてるー考えを伝える図面の技術』(彰国社、2013年、共編著)
思考の模型」(『UP』連載、東京大学出版会、2012年1月−2015年12月)


2.研究活動

建築・都市・情報デザインの視点からの「ミュージアム概念の拡張」が研究の基底をなすテーマである。世界規模の「生産と消費」の増大の帰結として、モノと情報の「保存と再生」は現代社会の中心的な課題の一つになりつつある。ミュージアムは、その最前線にたつ知の編成機関である。次世代に向けたミュージアムの変化を概観すれば、基本機能においては蓄積から創出へ、実在形式においては集中から遍在へ、学術研究においては細分から融合へ、という拡張の流れが存在する。すなわち、 「閉じたストレージ」から「開かれたインターフェイス」へと、ミュージアム流動化しつつある。このような現状認識のもとで、次世代ミュージアムにかかわる以下の研究を行なっている。

1) ミュージアムの都市環境展開の研究
2) ミュージアムの時空間デザインの研究
3) ミュージアムの情報ナビゲーションの研究
4) モバイル展示ユニットの開発研究 (モバイルミュージアム)
5) 博物資源の構成原理の研究(建築博物誌/
ARCHITECTONICA)
6) 博物資源の映像表現の研究(映像博物学/IMAGINARIA)
7) 災害復興地域における文化教育支援の実践 (大槌文化ハウス)


3.研究実践/プロジェクト

2017
建築の記憶―資料の集成再編から見えるもの」、松本文夫、『ウロボロス』
  Volume22/Number1、2017年9月
世界建築紀行」(講演)、松本文夫、東京大学総合研究博物館小石川分館、
  2017年8月
建築の記憶」(展示)、松本文夫、東京大学総合研究博物館小石川分館、
  2017年6月
空間のアーキテクチャ――建築の記憶を環境の創造につなぐ」(講演)、松本文夫、
  東京大学総合研究博物館小石川分館、2017年6月
『DOKUMENTUM4』デザイン、東京大学総合研究博物館、2017年6月
4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・渡邉真理・下吹越武人・
  脇田玲・松本文夫、インターメディアテク、2017年6月
IMAGINARIA2――映像博物学の試写室」(展示)、松本文夫、東京大学総合研究
 博物館小石川分館、2017年3月
IMAGINARIA2――映像博物学の試写室」、松本文夫、『ウロボロス』
  Volume21/Number3、東京大学総合研究博物館、2017年3月
映像博物学の展開―学芸員専修コースの実施報告」、松本文夫、『ウロボロス』
 Volume21/Number2、東京大学総合研究博物館、2017年2月

2016
「東日本大震災復興まちづくり特別委員会勉強会」、松本文夫・山内明美・
 秋道智彌、岩手県大槌町議会、2016年11月
映像博物学の展開――映像による知の再構築」(企画構成)、平成28年度学芸員
 専修コース、東京大学総合研究博物館、2016年11月
「ヨーロッパ・ミュージアム建築調査」、2016年8-9月
梶田隆章先生ノーベル賞受賞を記念した特別公開と講演会」、松本文夫・
  宮本英昭・関岡裕之、『ウロボロス』Volume21/Number1、東京大学総合
  研究博物館、2016年7月
「三陸沿岸の震災遺構調査」、2016年5月

「4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・渡邉真理・下吹越武人・
  赤松佳珠子・脇田玲・松本文夫、2016年5月
空間標本――空間の収集から構築へ」、松本文夫、『ウロボロス』Volume20/
 Number3、東京大学総合研究博物館、2016年3月

2015

「ラーニング・アーキテクチャー2015」(展示) 渡邉真理・松本文夫、東京ミッド
  タウン・デザインハブ 、2015年12月

大槌文化ハウスでの2年間の活動」、松本文夫、『ウロボロス』Volume20/
 Number2、東京大学総合研究博物館、2015年10月
『MOBILEMUSEUM 2006-2016』編集・撮影、東京大学総合研究博物館、
  2015年9月
「空間標本」(小石川分館展示)、法政大学大学院デザイン工学研究科・
  渡邉スタジオでの指導プロジェクト、2015年9月
4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・渡邉真理・下吹越武人・
  赤松佳珠子・脇田玲・松本文夫、インターメディアテク、2015年5月
思考の模型」(連載)、松本文夫、『UP』学問の図像とかたち、東京大学出版会、
  2015年1月-12月

2014
「次世代ミュージアムの設計概念」、松本文夫、シンポジウム:大学博物館の
  国際協調、亜洲大学(台湾)、2014年10月
i-Compass ver.2」(空間ナビゲーションアプリ)(i-Compass解説サイト)、
 2014年7月
「4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・渡邉真理・脇田玲・松本文夫、
 2014年5月
「まちづくりアイディアかさねマップ」、東大教室@大槌「空間の教室」での
  プロジェクト、2014年4月-
「札幌市次世代型博物館検討委員会」委員、-2014年4月
「空間の教室—大槌のまちづくりを考える(4)-(8)」、松本文夫、大槌文化ハウス
思考の模型」(連載)、松本文夫、『UP』学問の図像とかたち、東京大学出版会、
  2014年1月-12月

2013
建築博物誌/ARCHITECTONICA」、西野嘉章・松本文夫・鶴見英成、
 『ウロボロス』Volume18、東京大学総合研究博物館、2013年12月
建築博物誌/ARCHITECTONICA」(展示)、松本文夫・鶴見英成、
  2013年12月-
「空間の教室—大槌のまちづくりを考える(1)-(3)」、松本文夫、大槌文化ハウス
大槌文化ハウスー大学による文化支援」、松本文夫、『ウロボロス』Volume18/
 Number2、東京大学総合研究博物館、2013年10月
大槌文化ハウス」(施設計画)、松本文夫、 2013年9月-
「4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・
渡邉真理・脇田玲・松本文夫、
 2013年5月
  Designs for living on a changing earth, Matsumoto,F., Applied Dynamics;
    SCI-Arc and the reconstruction of Tohoku, SCI-Arc, May 2013.
設計する身体をそだてるー考えを伝える図面の技術』、木下庸子・宇佐美潔・
 松本文夫編、彰国社、2013年4月
インターメディアテク」(施設計画)、西野嘉章・洪恒夫・関岡裕之・松本文夫・
  緒方慎一郎・湯沢幸子ほか、2013年3月
歴史的空間のミュージアムへの転生」、松本文夫、『ウロボロス』Volume17/
 Number3、東京大学総合研究博物館、2013年1月
IMTカレッジの複合教育プログラム」、松本文夫、『ウロボロス』Volume17/
 Number3、東京大学総合研究博物館、2013年1月
思考の模型」(連載)、松本文夫、『UP』学問の図像とかたち、東京大学出版会、
  2013年1月-12月

2012
「札幌市次世代型博物館検討委員会」委員、2012年11月-
「ヨーロッパミュージアム調査」、2012年8・9月
「4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・渡邉真理・脇田玲・松本文夫、
 2012年5月
「札幌市におけるモバイルミュージアムの実践可能性に関する調査研究」、
  西野嘉章、洪恒夫、松本文夫、寺田鮎美、東京大学総合研究博物館・札幌市、
  2012年3月
真壁伝承館・歴史資料館の展示」、松本文夫、『ウロボロス』Volume16/
  Number3、東京大学総合研究博物館、2012年3月
思考の模型」(連載)、松本文夫、『UP』学問の図像とかたち、東京大学出版会、
  2012年1月-12月

2011
真壁伝承館・歴史資料館」(建築) 渡邉真理・木下庸子、(展示) 松本文夫、
  2011年9月
i-Compass」(iPhone用アプリ)(i-Compass解説サイト)、2011年7月
次世代ミュージアムの実験試行」、松本文夫、『産学官連携ジャーナル』
  2011年 6月号、(独)科学技術振興機構、2011年6月
映像博物学――ミュージアムにおける映像活用の試み」、松本文夫、
  『ウロボロス』Volume16/Number1、東京大学総合研究博物館、2011年4月
「展示公開施設の計画調査に関する研究」、松本文夫、東京大学総合研究博物館・
 桜川市、2011年3月
「札幌市におけるモバイルミュージアムの展開可能性に関する基礎的調査研究」、
 西野嘉章、洪恒夫、松本文夫、東京大学総合研究博物館・札幌市、2011年3月
IMAGINARIA―映像博物学の実験室」(展示)、2011年2月
「musescape」(映像作品)、松本文夫、2011年2月

2010
映像博物学の挑戦」(企画構成)、平成22年度学芸員専修コース、東京大学総合
  研究博物館、2010年11月
学校と博物館―アーキテクチャの個人化と領域化」、松本文夫、『ウロボロス』
 Volume15、東京大学総合研究博物館、2010年7月
「マクロ先端オープンラボ構想」(建築基本計画)、全館教員、2010年6月-
「桜川市多目的複合施設および都市領域の展示計画調査」、松本文夫、2009年5月-
「4大学国際ワークショップ」、ジョン・ボーン・渡邉真理・脇田玲・松本文夫、
 2010年5月
MODELS―建築模型の博物都市』、松本文夫編、東京大学出版会、2010年3月
「defocused」(映像作品)、松本文夫、2010年2月
「i-Compass」(領域型ミュージアム実験プロジェクト)、2010年

2009
「教育活動のデザイン―問題解決から価値創造へ」、松本文夫、北海道大学教育GP
 シンポジウム、2009年12月
「鉄と建築―都市化する「モノリス」」、松本文夫、鉄―137億年の宇宙誌、
 2009年7月
「プラットフォームとしての展示」、松本文夫、『ウロボロス』Volume13/
 Number3、東京大学総合研究博物館、2009年3月
建築のキャビネット」(企画、構成)、2009年3月5日-
UMUTオープンラボ―建築模型の博物都市」(展示)、-2009年2月13日

2008
ミュージアム・コラボレーション」(企画構成)、平成20年度学芸員専修コース、
  東京大学総合研究博物館、2008年11月
UMUTオープンラボ―建築模型の博物都市」展 (企画構成)、2008年7月26日-
世界建築紀行」(スライドセミナ・シリーズ)、2008年7月-
創造再生の現場」、松本文夫、『ウロボロス』Volume13 Number1、東京大学
 総合研究博物館、2008年7月
戸隠地質化石博物館」(基本計画研究、実施計画研究)、西野嘉章、洪恒夫、
 松本文夫、長野市戸隠栃原にて廃校小学校の改修、2008年7月

2007
アート&サイエンス融合 ――博物資源のリコンストラクション」(企画構成)、
 平成19年度学芸員専修コース、東京大学総合研究博物館、2007年11月
スパイラル・ベンチ」(環境基本設計)、松本文夫、東京大学本郷キャンパスに
 建設、2007年11月 
「懐徳門」(施設基本設計)、松本文夫、東京大学本郷キャンパスに建設、
 2007年10月
「世界建築紀行―空間と時間への旅」、松本文夫、南山大学人類学博物館 
 公開講座講演、2007年6月
蓄積から循環へ―流動するミュージアム」、松本文夫、『ウロボロス』
  Volume12/Number1、東京大学総合研究博物館、2007年5月
モバイルミュージアム001」(実験展示プロジェクト、基本/実施設計)、
 西野嘉章・洪恒夫・松本文夫ほか、東京の赤坂インターシティに設営、
 2007年1月

2006
次世代ミュージアムを構想する―新たな知的価値の創出にむけて―」(企画構成)、
 平成18年度学芸員専修コース、東京大学総合研究博物館、2006年11月
次世代ミュージアムへの展望」、松本文夫、『ウロボロス』Volume11/
 Number2/3、東京大学総合研究博物館、2006年10月
「大学博物館における地図資料のデジタル保存再生―デジタル画像システムによる
 伊能図の復元を例として」、西野嘉章・松本文夫・神内俊郎、日本国際地図学会
 2006年定期大会、2006年10月
「東京大学総合研究博物館ポスター・シリーズ5点 (展示ポスター集成、活動記録
 集成、展示空間集成、モバイルミュージアム)」(グラフィック)、松本文夫、
 2006年9月
「大学博物館における情報化のビジョン―保存と創造の両立に向けて」、松本文夫、
 大学博物館等協議会2006年大会、2006年6月
東京大学総合研究博物館ホームページ」(企画/デザイン/制作)、松本文夫、
 2006年6月-
「スペース+アーキテクチャ」、松本文夫、『デザイン言語2.0』奥出・脇田編、
 慶應義塾大学出版会、2006年5月
「アドレス、グラヴィティ、レシーバ試論」、松本文夫、『10+1』 No42、
 INAX出版、2006年3月
「博物館における ミュージアム・テクノロジーの現在と未来」、洪恒夫・松本文夫、
 日本地理学会国立地図学博物館設立推進委員会、2006年3月


4.教育活動

1) 東京大学
・全学体験ゼミナール
  「空間デザイン実習」(教養学部前期課程) 2006年度−
  「映像デザイン実習」(教養学部前期課程) 2012年度−
・博物館工学ゼミナール (西野嘉章教授)
  「ミュージアム建築ワークショップ」2006−2008年度
  「映像制作プロジェクト」2009、2010年度
  「建築班」2013年度
・総合研究博物館
  「学芸員専修コース」(企画構成) 2006、2007、2008、2010、2016年度 
            (講義) 2011−2016年度
  「博物館実習」(講義) 2012年度−
  「東大教室@大槌」(企画構成) 2013年度−
2) 慶應義塾大学SFC
  「ミュージアムデザイン基礎」2014年度−
  「デザイン言語ワークショップ(建築・都市)」 2004−2013年度
3) 桑沢デザイン研究所
  「スペースデザイン特論」2006年度−
  「集住のミライ」2004・2005年度
4) 日本大学大学院工学研究科
  「空間デザイン学特論」2002−2008年度
  「環境情報統計学特論」2002−2005年度
5) 法政大学工学部、大学院デザイン工学研究科
  「デザインスタジオ10x」(大学院)2015年度  
  「図学B」「建築図形処理演習T」(大学)2001−2005年度
6) 海外大学
ワシントン大学(WUSTL)大学院東京スタジオ 2004、2005年
ブリティッシュコロンビア大学(UBC)大学院東京スタジオ
  (東大とのjoint project)2006、2008、2010、2012年
南カリフォルニア建築大学(SCI-Arc)日本スタジオ
  (慶大・東大とのjoint project) 2007年
  (法大・慶大・東大とのjoint project) 2010、2012年−


5.受賞

アルス・エレクトロニカ (.net入選)
グラーツ・メディア建築ビエンナーレ (オーストリア建築家賞、観客賞)
日経アーキテクチュア・デジタル・デザイン・コンペ (最優秀賞)
マルチメディア・グランプリ (アート賞、情報デザイン賞)
アジア・デジタルアート大賞 (優秀賞)
21世紀京都の未来、京都市 (佳作)
建築トリエンナーレ奈良 (3席)
住都公団N-City (優秀賞)
青森県立美術館 (入選)
群馬県中里村庁舎 (佳作)
東京大学「知のプロムナード」(入選)
ロサンゼルス・ムービー・アワード (入選)



6. コンタクト

 
matsumoto(a)um.u-tokyo.ac.jp    (a)を@に変えてください





『MODELS—-建築模型の博物都市』(東京大学出版会、2010)カバー


『設計する身体をそだてるー考えを伝える図面の技術』(彰国社、2013)より