東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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各 位
平成20年度「学芸員専修コース」の開催について 

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
当館は、平成5年度以来毎年秋に「学芸員専修コース」を開催し、これまで相当数のコース修了者を送り出して参りました。
当専修コースは、国内の博物館及び博物館相当施設で働く専門職員を主な対象とするものです。本コースは、大学等の高等研究機関で生まれる新しい研究の成果を広く紹介し、それをもって自然史・文化史の枠を超えた、文字通り博物学的な「博物館学」を、博物館資料の収集や管理、資料活用や展示設計に関わる「実践的な知」と併せて習得させる専門的リカレント教育の場として企図されています。
この事業の実施に踏み切ったのは、学内における研究成果を広く一般に公開することが社会の求めに応えること、と認識したからですが、同時に、それは大学にとっても、学外からの刺激を学内の教育研究の場へ還流させる格好の機会となります。
当館は平成8年5月11日より大学博物館として再出発しました。そして、わが国の博物館活動における大学としての役割を、東京大学に公的に導入することになりました。これを機会に、全国から集う参加者と共に新しい博物館事業のあり方等について議論し研究できますことを、我々は大きな喜びとするものであります。
つきましては、同封の平成20年度募集要項をご検討頂き、貴機関の関係各位に周知のうえ、併せて参加をお奨め頂ければ幸甚に存じます。

平成20年8月 東京大学総合研究博物館      
館長  林  良 博


平成20年度「学芸員専修コース」研修生募集要項

テーマ:  ミュージアム・コラボレーション


1.平成20年度研修の趣旨及び内容
本年度の専修コースでは、ミュージアムの相互連携の新たな可能性について考えます。巡回展示や共催展示や博物館ネットワークなど、相互連携はすでにさまざまなかたちで実践されています。施設単位や展示単位の「大きな連携」だけでなく、標本・機能・人間・空間など要素別の「小さな連携」にも着目していきます。たとえば、標本資料の共有活用、施設機能の分担特化、学芸活動の横断交流、展示空間の連携配置など、ミュージアム・リソースの共有/再編の課題について幅広く議論します。相互連携によって、個々のミュージアムの機能的ポテンシャルを高めるとともに、ミュージアム全体の社会的プレゼンスの向上を目指します。
本専修コースは全国各地のミュージアム関係者が参集する教育プログラムであり、ミュージアム・コラボレーションのまたとない実践機会と言えます。受講者は自館のポートフォリオおよび代表的標本の情報を提出し、他の受講者との共同作業により展示事業企画を立案します。各館の固有テーマと全体の共通テーマを関連させながら、ネットワーク型のミュージアム機構を実験的に企画します。
コース後半2日間は上記の企画構想演習を行い、前半2日間は専門研究者らによる講義を行います。本専修コースは、美術館・博物館における新しい事業展開に寄与する実践的内容であると確信しています。


2.実施期間及び場所
  期間: 平成20年11月10日(月)〜13日(木)
  場所: 東京大学総合研究博物館 本館第一演習室 (11月10・11日) (〒113−0033 東京都文京区本郷7−3−1)
       東京大学総合研究博物館 小石川分館演習室 (11月12・13日) (〒112−0001東京都文京区白山3−7−1)
  地図: こちらをご参照ください

3.担当教員
 松本 文夫 (総合研究博物館・特任准教授) 
  matsumoto(a)um.u-tokyo.ac.jp  (a)を@に書き直してください。 応募手続関係の問合せは9項の連絡先にお願いします。

4.募集人員
 16名

5.募集期間
  平成20年8月8日(金)〜平成19年9月30日(火)
  応募は郵送によること(必着)。

6.応募資格
  博物館、美術館、資料館、埋蔵文化財センター等施設の専門職員で、学芸員資格取得者もしくは学芸員としての業務に直接携わる者。

7.受講料 
  9,300円

8.応募方法 
  次の書類を郵送すること(申し込みは郵送に限る)。
  イ.所定の受講申込書(必要事項を記入すること) 
  ロ.所定の所属機関長もしくは指導教官の推薦同意書
  ハ.A4サイズの返信用封筒(宛名を記入し、140円切手を貼付のこと)

9.応募先
  東京大学総合研究博物館「学芸員専修コース」実施委員会
  〒113−0033東京都文京区本郷7−3−1  電話:03-5841-2802 FAX:03-5841-8451

10.選考結果の通知
  東京大学総合研究博物館「学芸員専修コース」実施委員会において選考のうえ受講の可否を決定し、10月初旬までに各応募者に通知する。

11.その他
 ・受講者には、以下のレポートを提出していただきます。(3項の担当教員に)
 1) @受講者が所属するミュージアムの概要紹介および代表的標本数点の説明、Aミュージアム・コラボレーションに関する自分の考え。 
   @AについてA4版2枚相当に記し、専修コース開始前に電子メールで提出。
 2) コースを受講した感想等について、専修コース終了後に電子メールで提出。
 ※1)、2)ともに提出時期・形式等は別途指示します。
 ・全日程終了後、受講者には「学芸員専修コース修了証書」が授与されます。
 ・宿泊場所は受講者が各自で手配して下さい。


平成20年度「学芸員専修コース」日程
 

月 日

時 間

内     容

講     師

11/10(月)

 

本館 第一演習室

10:00−10:20

オリエンテーション

松本 文夫
東京大学総合研究博物館特任准教授  

 

10:30−12:00

講義 : 
ミュージアム・コラボレーション総論 (仮)

西野 嘉章
東京大学総合研究博物館教授

 

13:00−14:30

講義 : 
学術研究コラボレーション (仮)

諏訪 元
東京大学総合研究博物館教授

 

14:40−16:10

講義 :  社会にむけたミュージアム・
アクティヴィティ (仮)

湯浅 万紀子
北海道大学総合博物館准教授

 

16:20−17:50

講義 : 
標本収蔵特論

西秋 良宏  東京大学総合研究博物館教授
池田 博    同准教授
佐々木 猛智 同准教授

11/11(火)

 

本館 第一演習室

10:30−12:00

講義 : 
展示構成特論

遠藤 秀紀  東京大学総合研究博物館教授
宮本 英昭  同准教授
松本 文夫  同特任准教授

 

13:00−14:30

講義 : 未定

(講師調整中)

 

14:40−16:10

講義 : 
展示デザインのコラボレーション (仮)

洪 恒夫
東京大学総合研究博物館特任教授

 

16:20−17:50

受講者自己紹介、課題説明

洪 恒夫  総合研究博物館特任教授
松本 文夫 同特任准教授
寺田 鮎美 同特任研究員

11/12(水)

 

小石川分館演習室

10:30−12:00

演習 :
クロスオーバー・ディスカッション

松本 文夫 総合研究博物館特任准教授
寺田 鮎美 同特任研究員

 

13:00−14:30

演習 :
展示事業企画の構想T

同 上

 

14:40−16:10

演習 :
展示事業企画の構想U

同 上

 

16:20−17:50

中間発表 :
ミュージアム・コラボレーション

洪 恒夫  総合研究博物館特任教授
松本 文夫
寺田 鮎美

11/13(木)

 

小石川分館演習室

10:30−12:00

演習 :
クロスオーバーディスカッション

松本 文夫 総合研究博物館客員准教授
寺田 鮎美 同特任研究員

 

13:00−14:30

演習 :
展示事業企画の制作T

同 上

 

14:40−16:10

演習 :
展示事業企画の制作U

同 上

 

16:20−18:20

最終発表 :
ミュージアム・コラボレーション

湯浅 万紀子 北海道大学総合博物館准教授
西野 嘉章 総合研究博物館教授
諏訪 元  同教授
西秋 良宏 同教授
宮本 英昭 同准教授
池田 博  同准教授
佐々木猛智 同准教授
恒夫  同特任教授
松本 文夫 同特任准教授
寺田 鮎美 同特任研究員

※講師・講義内容等については都合により変更になることもあります。
※最終発表会終了後に修了証書授与式等を行います。(終了は20時頃の予定)

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