東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
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博物館外観。旧柵小学校の校舎をそのまま利用

常設展示室1

常設展示室2

廊下に面した展示室入口のグラフィクス

東京大学総合研究博物館が参画した地域再生型博物館
長野市立博物館分館「戸隠地質化石博物館」 

  東京大学総合研究博物館では、東京大学の学術資源を公開する展示活動を行うとともに、博物館の新たな存在形式を探る実験研究プロジェクトを試行して参りました。その試みは
「小型遊動」と「地域再生」という2つの方向にまとめることができます。まず2007年初頭には、国内初の遊動型博物館である「モバイルミュージアム」を東京の赤坂インターシティに開設しました。博物館を小さな単位で社会に進出させる実験は、今や国内外への多様な分散展開をみせています。さらに2008年夏には、地域再生型博物館である「戸隠地質化石博物館」が長野の戸隠に開館します。役割を終えた社会資本(廃小学校)を地域の文化的中核として再生する博物館プロジェクトです。これら実験研究の試みは、博物館が姿形をかえて社会に広く浸透する次世代潮流を先取りするものです。

   戸隠地質化石博物館は、長野市立博物館分館の戸隠地質化石館と茶臼山自然史館の既存2施設を統合し、廃校となった旧柵(しがらみ)小学校の校舎建築をそのまま生かして自然史系博物館として再生するものです。昔から化石産出で知られる戸隠地域の化石資料を出発点に、太古に「海底だった長野」が現在の姿に至る過程を多角的な視点から解きあかしていきます。長野で収集された各種化石標本のほかに、シンシュウゾウ、ダイカイギュウ、ミンククジラなどの大型動物の骨格標本、戸隠山隆起や飯縄山噴火による長野盆地の形成過程などが展示されます。

   東京大学総合研究博物館は当プロジェクトの企画構想段階から参画し、受託研究を通して再生型博物館の基本デザインと実施計画を提案して参りました。旧来の小学校校舎の佇まいを最大限生かしつつ、先端的な博物館コンセプトである「ミドルヤード」を導入しています。ミドルヤードとは、展示室(フロントヤード)と収蔵研究部門(バックヤード)の機能を融合した第三の活動領域であり、人(来館者)が資料(モノ)を介して能動的な発見探求を行う学習実践の場となります。長野市の関係者の方々は、地域の人々との密着連携を基盤としながら、今まさに再生型博物館を始動させるところです。
(※ページトップの写真は常設展示室3)  

■ご案内
戸隠地質化石博物館は2008年7月26日(土)に開館いたしました。

長野市立博物館分館 戸隠地質化石博物館
・所在地:長野市戸隠栃原3400 TEL 026-252-2228
・開館時間:9:00-16:30(入館は16:00まで)
・休館日:毎週月曜日、祝日の翌日(夏休み期間中は無休)、年末年始
・入館料:一般200円(160円)、高校生100円(80円)、小中学生50円(40円) 
  ( )内は20名以上の団体料金
・ウェブサイト  http://www.avis.ne.jp/~kaseki
※公共交通機関での来館は困難を伴います。


■プロジェクトメンバー
西野嘉章、洪恒夫、松本文夫、 湯浅万紀子、菊池誠、
粟国嘉隆、石田裕美、佐藤敏行
写真: 奥村浩司 (外観を除く本ページの写真すべて)




常設展示室4.小学校の学習机を使った展示台。