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当館の 海部 陽介教授(人類進化学)が、「2023年度日本人類学会賞」を受賞しました。

 

 

(以下、日本人類学会のホームページより)

日本人類学会賞は、著しく優れた業績をあげた会員に対し、その研究業績を顕彰するために贈られるものです。受賞者は日本人類学会学術大会において表彰され、特別講演をおこないます。

受賞理由

海部氏は、東南アジアと日本を中心に、原人からホモ・サピエンスにいたる化石人骨の形態学的研究に携わってきた。その活動は、ジャワ原人の進化的位置づけに大きく貢献したことにはじまり、フローレス原人、台湾の澎湖人、ルソン原人などの研究にも広がっている。特に、アジアの古人類の起源と進化にかかる有力な仮説を提唱していることは高く評価される。また、アジアにおけるホモ・サピエンスの拡散と現代人的行動の起源について、国際的に連携しながら広範にわたる研究分野の成果をまとめ上げた。さらに、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」では、マスメディアへの波及に加え、一般市民からの支援も受けながら実験航海を実現させつつ、成果を複数の学術論文として発表するなど、見事にオープンサイエンスを成立させた。

関連リンク:日本人類学会ホームページ(https://anthropology.jp/gakkaisho.html