東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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疎と密 --- 音景 x コレクション



宙を舞うもの






標本箱1
ヒイロツマベニチョウ
インドネシア マルク諸島 アンボン島 / 五十嵐邁昆虫コレクション / 1975年 / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵


標本箱2

キプリスモルフォ
南米 / 五十嵐邁昆虫コレクション / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵


コラム
この蝶の羽の色は、本当は透明である。茶色い優雅な縞模様は裏側の模様が透けて見えている。表から白色光を当てると、その反射光は青く輝く。透明な羽の繊維が、青い光を励起する規則正しい間隔で束ねられているためだ。色を持たないものが色を放つ。
色というものが当てにならないのは、感性の世界だけではない。物理学の世界においても、光は謎の大き存在である。


標本箱3
オナガミズアオ
北海道小清水町水砥林道 / 岸田泰則昆虫コレクション / 2017年 / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵



標本箱4
マルモンキオビルリタマムシ
インド アッサム カシヒル / 江田茂昆虫コレクション / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵
シナルリタマムシ
インド アッサム カシヒル / 江田茂昆虫コレクション / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵
ツマベニルリタマムシ
フィリピン レイテ島 / 江田茂昆虫コレクション / 昆虫標本
ウスマダラムネスジタマムシ
フィリピン レイテ島 / 江田茂昆虫コレクション / 昆虫標本


標本箱5

クロアワビ
日本海 / 1846 / 総合研究博物館蔵


標本箱6

ラブラドライト
フィンランド / カルシウム、ナトリウム、アルミニウム、シリコン、酸素 / 個人蔵

ラブラドライトと呼ばれる斜長石で、Caに富む成分とNaに富む成分がミクロンレベルで規則正しく互層になっている。薄層による光の干渉が起こり、見る角度によって青、緑、黄色などの様々な色を呈する。


標本箱7

翼状剥片
奈良県二上山 / 後期旧石器時代 / 約2万〜3万年前 / サヌカイト / 総合研究博物館

サヌカイト製の石器。西日本の後期旧石器時代に特徴的な瀬戸内技法を用いて製作されている。側縁を加工して槍先やナイフとして用いられた。打ち割ると金属音がする。


標本箱8
Muonionalusta(鉄隕石)
スウェーデン / 1906年発見 / 鉄ニッケル合金 / 個人蔵

原始惑星が天体破壊によりバラバラになり、その後、中心部(コア)の鉄ニッケル合金の破片が隕石として地球に飛来したもの。鉄ニッケル合金の結晶が作る格子模様(ウイッドマンステッテン組織)が見える。