東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
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疎と密 --- 音景 x コレクション

疎と密
音景 x コレクション





サウンドスケープ
 
鱒見の滝によせて ver.1.
北海道札幌市郊外にある国営滝野すずらん国立公園の鱒見の滝のサウンドスケープとともに、展示を閲覧いたします。52本のスピーカから流れ出るダイナミックな音をご体験ください。
ver.1.1. 音の終息部分を改良しました。
ver.1.2. スピーカのキャリブレーションを行い、それに合わせて、音量を調節しました。キメの細かい音が聞こえるようになりマイルドになりました。
ver.1.3. CPUの性能を上げました。心持ち、照明の変化がスムーズに。

船岡山音景 ver.1.
京都市の北西に、否、朱雀大通の真北に位置する場所に、船岡山という小高い山があります。その意味で京都の中心と言えるこの位置には、京都中の音が登ってきます。大晦日、マイク4本とデジタルレコーダをここに設置し、年越し録音をしました。遠くから近くから、京都中の梵鐘の音がハンドベルのように聴こえてきます。
ver.1.1. CPUの性能を上げました。時間同期不具合が解消され、ノイズが無くなりました。



ガラスの列柱

宙を舞うように

地図





展示会場
会期:   2021年7月1日 〜 10月3日
開館日:  木曜日
開館時間: 10:30 - 16:00
      本学教職員・学生限定・完全予約制とします。
      予約と入館の手続きについて


  枠1  10:30 - 11:30 鱒見の滝によせて ver.1.
  枠2  12:00 - 13:00 鱒見の滝によせて ver.1.
  枠3  15:00 - 16:00 鱒見の滝によせて ver.1.






 長い休館が終わり、幕開けとなった特別展示『疎と密 − 音景 ×コレクション』 は、私、森洋久が収集してきた音のコレクション「音景」と当館の所蔵品たち の饗宴である。黒い壁面と透明な什器によって過剰な視覚は遮断され、そこに 音の空気が挿入される。聴覚によって観、視覚によって聴く展覧会である。自 然の音、文化の音、生命の音、相対するように、自然の所蔵品、文化の所蔵品、 生命の所蔵品が並ぶ。人間が介在するかしないか、生きているか生きていない か、そういった視点から眺めるのもよい。
 本企画は、総合研究博物館改組まもなくの『東京大学創立120周年記念 東京 大学展』にて出会い、ありとあらゆることについて語り合ってきたクリエイティ ブディレクターの齋藤俊文とのブレインストーミングから生まれた。彼とてが けるショウにはいつもdataがいた。彼がつれてきたdataは、互いにぶつかりあ うことにより生み出され、すれ違うことでやがて消えていく。ひとりきりになっ た時ショウは終わる。少なくとも、二値化されたデジットでないと成立し得な い現代人の憂鬱.... 。 彼と私、お互い追い求めてきたものが一致し、本展示 にも登壇して欲しいとお願いした。
 今回の展示には、音やライティングの制御において工夫がある。特殊な環境 の中に設置される展示品にまつわる様々な技術的難題に、半年間にわたり各部 門の先生方とともに取り組んできた。また、今回の展示には多くのヴォランティ アが参加した。ケースや照明は彼らの手作りである。この多くの方々の熱意に 感謝の言葉を送りたい。
 あなたが、ここからなにを切り出して持って帰られるのか、ぜひエニグマを 楽しんでいただきたい。

企画・制作       森 洋久
コラボレーション    齋藤俊文





ヴォランティア制作スタッフ

美術

上野恵理子
上原加津維
川上絢子
蔵田愛子
河野淳子
河野晴鳳
河野守和
田中風羽
田端理子
藤野史子
藤原純
松本文夫
三河内彰子
矢口まゆみ
山口由紀子
森明子



技術

川幡太一
河野茂紀
土田晃司
西川啓一
花村佳代子
溝口敦也
村瀬浩



data world
プログラム企画制作


内藤榮一






写真 松本文夫