東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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疎と密 --- 音景 x コレクション



ガラスの列柱





列柱1
ラスター彩把手付壷 ラスター彩把手付壷
イラン / 中世 / 13~14世紀 / 陶器 / 綜合研究博物館蔵

中世イスラム世界を中心に発達した陶器の一種。白釉陶器の上に金属顔料で文様を描き、比較的低温の還元焼成を加えて作られた。独特な光沢(ラスター)をもつ。

コラム:
この壺を最初に拝見したのは三十年前、この博物館が改組されたときの展示の である。そのときは、きらびやかな印象だったのだが、三十年目にして改めて 眺めてみると、意外と地味だなと思った。しかし、光があたるとその表情は大 きくかわる。ラスータ彩のもつ奥深さに改めて気づかされる。
色即是空とあるように、昔の人は、うつろうものをよく「色」と言ったもので ある。それは、目に見えるものだけではない。人の記憶や心も、何がしかその ようなものに数えられるのである。

ラスター彩把手付壷




列柱2

ラスター彩把手付壷
オイレウスフクロウチョウ
ペルー ワヌコ県 ティンゴマリア / 五十嵐邁昆虫コレクション / 1974年 / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵

コノハチョウ
台湾南投県埔里 / 五十嵐邁昆虫コレクション / 1962年 / 昆虫標本 / 総合研究博物館蔵
オイレウスフクロウチョウ・オイレウスフクロウ




列柱3
鳥像付き双胴笛吹きボトル 鳥像付き双胴笛吹きボトル
ペルー 北海岸 / チムー文化 / 9~15世紀 / 土器 / 総合研究博物館蔵

鳥形の装飾の内部は球形の空洞「笛玉」になっている。注口から息を吹き込む、液体を入れて揺らすなどすると、ボトル内の圧迫された空気が鳥像下方の孔から吹き出し、鳥の腹面の小さな孔から笛玉に入り、音を鳴らす。

鳥像付き双胴笛吹きボトル



Champaka viridimaculata Champaka viridimaculata
北ボルネオ / 加藤正世昆虫コレクション / 昭和初期 / 昆虫標本 / 総合研究博物館

本種はボルネオにのみ生息し、ヒグラシ族Cicadiniに属する。学名は翅の付け根に緑色の斑紋があることに由来する。




列柱4
マクドナルド・グラフォフォンAB型 米国 / コロンビア・フォノグラフ社 / 1901年頃 / キャビネット:オーク、金属部品金属製ホーン / 総合研究博物館蔵
マクドナルド・グラフォフォンAB型

マクドナルド・グラフォフォンAB型




列柱5

マクドナルド・グラフォフォンAB型

マクドナルド・グラフォフォンAB型
Sericho(パラサイト隕石) ケニア / 2016年発見 / 鉄ニッケル合金とカンラン石の集合体 / 総合研究博物館蔵

約45億年前に原始惑星のコア(鉄ニッケル合金)とマントル(カンラン石)の境界付近で形成されたと考えられている。隕石をスライスした後に、鉄ニッケル合金の酸化を防ぐために表面を樹脂でコーティングしている。