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    南太平洋、トラック諸島、1915年1月採集、高さ21cm(TI00012956)

A12
ゴバンノアシの果実

暖かい地方の海岸に生える常緑高木で、日本では沖縄(石垣島、西表島)にまれに生える。果実には四稜があり、水に浮いて海流で散布され、日本本土にも時折漂着する。果実の形が碁盤の脚の部分に似ることから「ゴバンノアシ」の名がついた。標本瓶の内側に白く見えるのはナフタリンの結晶で、防虫のために入れていたナフタリンが一度蒸発した後、標本瓶の中で再結晶したと考えられる。 (池田 博)