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「玉磨かざれば光らず」とは、実語教にある言で、礼記の「玉磨かざれば器を成さず」によっていると思われる。玉(たま)とは、この場合は玉(ぎょく)であり、広辞苑によると彫琢して装飾するとある。中国では玉(ぎょく)は、軟玉であり瑪瑙であり、清の時代になって仲間入りしたヒスイである。これらの玉(ぎょく)は確かに磨かないと単なる石塊にすぎない。しかし、玉を一般の宝石と考えると、宝石の原石は、磨かなくても十分に美しいし、場合によっては磨かない方が美しい。

今回、企画した「宝石と原石」では、鉱物の持つ色と形の多様性を感じ取って戴きたい。しかし、東京大学総合研究博物館には残念ながら宝石のコレクションは皆無であり、原石は鉱物標本として収蔵されている。



特別展併設コーナー

「宝石と原石 玉は磨かなければ美しくないか」

会期:2001年10月20日 〜2001年12月09日

 

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