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第三部は「建築のアヴァンギャルド」と題して、キャンパスの過去を振り返り、さらにそれを舞台として企画された今回の特別展示のデザインを紹介する。そもそも、本郷キャンパスは、明治初年以来、東京大学の敷地として数多くの建築・教育施設が建てられてきた。それは間違いなく、重厚な、安定した日本有数のキャンパスとして理解されよう。歴史の重層したキャンパスは、多くの知的生産活動の舞台となったわけで、それ自体が自立した歴史を物語る恰好の素材たりえよう。キャンパスの内部に多くの建築が誕生し、それが毀れ、また新しい建築が誕生する、といった様々な道程の結果、現在のキャンパスが存在していることは確かであって、その歴史を再認識することは、今までの知の在り方をもう一度確認し、再点検する絶好の機会でもある。あるいはうかつにも忘却してしまった重要な課題を再発見する旅でもある。

東京大学展図録「第三部 建築のアバンギャルド」より



東京大学コレクション VII

東京大学創立120周年記念「東京大学」展

「学問の過去・現在・未来 第3部 建築のアバンギャルド」

会期:1997年10月16日 〜1997年12月14日

 

図録 「東京大学展」

・図録 「建築のアバンギャルド」