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    ナウマンゾウの臼歯、東京都中央区江戸橋産出、第四紀更新世、14.2×13cm (UMUT CV13810)

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    ステゴドンの臼歯、瀬戸内海小豆島沖、第四紀更新世、21.9×11.7cm (UMUT CV13805)

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ナウマンのゾウ化石

この中央区江戸橋産出のナウマンゾウと小豆島沖産出のステゴドンの臼歯は、東京大学地質学教室の初代教授であったH. E. ナウマンにより、初の日本産哺乳類化石の論文「史前時代の日本のゾウについて」で1881年に記載された。ナウマンはこのナウマンゾウの臼歯を、インドで発見されていたElephas namadicusと考えたが、1924年に槇山次郎によりnamadicusの亜種としてPalaeoloxodon namadicus naumanniが提唱され、さらに亀井節夫の研究により、現在はナウマンゾウPalaeoloxodon naumanniが独立種と認められている。 (久保 泰)