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    東京都北区田端駅構内産出、第四紀更新世、58×8.4cm(UMUT CV6004)

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徳永重康のナウマンゾウ牙化石

このナウマンゾウの牙は1897年に田端駅を上野駅と王子駅の間に設置する際に、臼歯2本と共に発見された。田端の化石群は主に貝類からなり、1906年に後の早稲田大学教授である徳永重康によって記載された。このナウマンゾウの化石は田端の地層が鮮新世でなく更新世のものであると徳永が考えた根拠の一つとなった。徳永はその後も哺乳類化石の研究を精力的に行い、岐阜県から産出したデスモスチルス・ジャポニカスの記載等を行っている。 (久保 泰)