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    人物埴輪(坩をささげる女子)。日本、茨城県青柳、古墳時代、高さ68.5cm(A830)

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    顔埴輪(大耳の埴輪、まなじりを下げて笑う男子)。日本、茨城県高萩向原、古墳時代、高さ33cm(A835)

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    家形埴輪、日本、茨城県高萩向原、古墳時代、高さ99cm(A869)

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明治期収集の埴輪

日本の人類学を先導した坪井正五郎は、出土遺物から過去の生活習俗を読み取る試みを進めていた。1905年には、古代人の風俗の記録として『人類学写真集』の第一作、土偶の写真集を出版している。坪井は1913年に急逝し、『人類学写真集』第二作として埴輪の写真集が出版されたのは、1920年のことであった。展示品の埴輪は、「人類学写真集」に掲載された2点と、同じ遺跡から収集された1点である。 (諏訪 元)