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    日本、秋田県、縄文時代晩期、人類先史部門所蔵(レプリカ)、高さ14.5cm(A4117)

A34
麻生遺跡出土の土製仮面

展示品は、1897年に人類学教室の大野延太郎が収集し、坪井正五郎によって学界に紹介された。その後、この標本の資料的、美術的価値が広く知られるようになり、1957年には重要文化財に指定された。いわゆる遮光器状に眼部が形成されているが、鼻から口にかけては遮光器土偶より写実的に造形されている。眼孔はなく、左右の目尻の上に小孔があるため、額などにかけて使われたとも思われている。 (諏訪 元)