• 画像

    アカカンガルー、毛皮、全長700mm

A25
アカカンガルーの毛皮

毛皮標本の制作と維持は財政的に困難を極めるため、大学博物館でもその規模は大きくはない。アカカンガルー(Macropus rufus)の毛皮標本は横浜市金沢動物園から譲渡された死体から制作された。典型的な毛皮標本のように全身の形状が揃わないのは、死因の解明などを含め、現在は多岐にわたる研究テーマにより解剖が行われるため、毛皮は身体の一部分のみを残す解剖手法が採られるためである。 (遠藤秀紀・楠見 繭)