西秋 良宏
研究者リストに戻る
専門は考古学です。考古標本、特に石器を用いた先史時代の文化史構築に取り組
んでいます。フィールドは中近東で、1984年以来、ほぼ毎年現地調査を続けてい
ます。現在主宰している中核プロジェクトは、シリア東北部にあるテル・セク
ル・アル・アヘイマルという新石器時代の遺跡発掘です。北メソポタミア最古の
農耕村落と目されるこの遺跡で得られたデータをもとに、初期農耕民が大平原の
開発に乗り出した経緯とそれにともなう社会・自然の変化を調べています。ま
た、イラン南部ザグロス高原における牧畜導入過程の研究、地中海沿岸地方中期
旧石器時代の石器製作技術の研究、館蔵の考古標本データベース化などのプロ
ジェクトも手がけています。
略歴
1983年東京大学文学部考古学専修課程卒業、同大学院修士課程・博士課程をへて
1992年英国ロンドン大学大学院博士課程修了(Ph.D)。日本学術振興会特別研究
員、
東海大学文学部講師などをへて総合研究博物館助教授、2006年より同教授。
先史考古学専攻。
主な著作に 『Lithic Technology of Neolithic Syria』(単著、2000年、Oxford)、
『Tell Kosak Shamali, Vols. 1-2』(共編、2001、2003年、 Oxford)、
『Naissance des Divinites』(単著、2008年、Damascus)、
『農耕と都市の発生』(共編、2009年、同成社)
『紀元前3千年紀の西アジア』(共編、2010年、六一書房)など、
展示図録に 『精神のエクスペディシオン』(編、1997年)、『加賀殿再訪』(編、2000年)、
『北の異界』(共編、2002年)、『関野貞アジア踏査』(共編、2005 年)、
『遺丘と女神』(編、2008年、いずれも東京大学出版会)など。
他に共著書・訳書など多数。
テル・コサック・シャマリ遺跡の発掘調査