東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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 総合研究博物館は、学内共同利用施設の一号機関として設置された総合研究資 料館の改組拡充により、1996年春に国内で最初の教育研究型ユニヴァーシティ・ ミュージアムとして誕生した。
  本学には、明治10年の創学以来、総数にして600万点を超える各種学術標本が 蓄積されており、そのうち、当館に収蔵されている学術標本は、設置時当初の推 計240万点に、その後の収集・寄贈・寄託標本が加わり、現在では優に300万点を 超える数にまで達している。
  当館が掲げる目標は、これら「学術標本=モノ」を機軸に、高度でオリジナリ ティに富む博物館活動を推進することにある。世界的水準の学術研究を各分野ごとに追究展開することはいうまでもないが、加えて、博物館活動そのもの のなかに、他所に見いだしがたいクリエイティビティを生み出すことにもまた努 力の一端を傾けている。その意味で、ミュージアム活動の領野の拡大と先駆性の追求もまた、総合研究博物館の果たすべき使命の一つといってよい。
  総合研究博物館は研究部と資料部の二組織からなっている。前者にはキュラトリアル・ワーク研究系、博物資源開発研究系、博物情報メディア研究系の三系があり、ミュージアム・テクノロジー寄付研究部門も、ここに付設されている。後者の資料部は、各学部・研究科の教員からなる地学系、生物系、文化史系の三系17部門から成っている。研究部は専任9名、客員2名(非常勤)の教員からなり、資料部17部門との連携の上に、専門分野として動物学、人類学、古生物学、考古学、美術史・博物館工学、建築史、情報科学、展示空間デザイン、建築情報デザイン、文化資源学、博物資源学の各域をカバーしている。
  総合研究博物館では、伝統的に、各専門領域における海外学術調査が、標本の調査・収集、ならびにそれらに関する一次研究において、中心的な役割を担っている。大学院教育における標本利用実績としては、博物館への改組以来の10年間で、修士論文100件程度、博士論文50件程度を挙げることができる。また、当館収蔵標本の、館外展示への貸与や各種出版物への写真提供など、公開教育への寄与は、平成17年度実績で、年間100から150件程度、500点以上に上っている。
  研究部では、狭義の専門領域枠内の標本利用に止まらず、学術標本の幅広い教育研究利用、デジタル技術による情報化、展示等による公開活動とその方法論的研究、博物館コンセプトそのものの探求も行っている。これら多様なミュージアム活動の一環として、「実験展示」の呼び名の元で、博物館への改組以降、2006年4月に至るまでに62回に及ぶ各種展覧会を開催してきた。これらのなかには、すでに20回を数える「東京大学コレクション」展のシリーズ企画展、先駆的な「デジタル・ミュージアム」展、全学的な「学位記」展、従来顧みられることのなかった「学誌財」展、学術とアートの斬新的なコラボレーション展、大学院教育プログラムによる企画展などが含まれ、また最近では、先端的展示空間デザイン技術を駆使し、最先端の学術研究成果を一般の人々にも理解可能なかたちに
「翻訳」してみせる新しい展示手法の研究展示も試みられている。