「國寶赤門」(赤門が国宝であった頃の標柱)
東京大学本郷キャンパスの大半は加賀百万石、前田家本郷邸跡地と重なっている。したがって、数々の加賀前田家ゆかりの歴史的遺構が本郷キャンパスの景観をいろどっている。中でも最も著名なのは旧加賀屋敷御守殿門、すなわち赤門であろう。
現在ある赤門は文政10年(1827)、徳川家斉の息女溶姫が前田家13代藩主、斉泰へ輿入れするにあたって建立された。以来、190年、本郷邸の歴史の半分近くもの間、赤門は、江戸の終焉から東京大学の創設、発展の歴史を見守ってきた。加えて、2017年は本郷邸開設400年の節目の年にあたり、かつ、東京大学設立140周年の節目の年にあたる。これらを機に、赤門という国指定重要文化財が語る本郷邸の歴史を提示するのが本展である。
近年著しく進展した本郷キャンパス埋蔵文化財の発掘、歴史文書の集成、そして本学施設部記録の調査。それらの成果をあわせ、赤門の由来を本郷邸開設にまでさかのぼって知る機会としたい。
関連企画
講演会
『赤門・溶姫を考える』
2017年4月15日(土)13:00-16:30
東京大学山上会館大会議室
講師:前田利祐(公益財団法人前田育徳会)、畑尚子(江戸東京博物館)、
W.コールドレイク(東京大学大学院情報学環)
定員120名
連続講座
『赤門 —溶姫御殿から東京大学へ』
2017年3月25日(土)小松愛子(東京大学埋蔵文化財調査室)
4月8日(土)堀内秀樹(東京大学埋蔵文化財調査室)
4月22日(土)森下有(東京大学生産技術研究所)
5月6日(土)成瀬晃司(東京大学埋蔵文化財調査室)
5月20日(土)木下直之(東京大学大学院人文社会系研究科)
いずれも14:00-15:30
東京大学総合研究博物館7階ミューズホール
定員40名
シンポジウム
『江戸藩邸と国元・金沢の食生活―動物考古学の研究成果から―』
2017年5月13日(土)13:00-17:00
東京大学大学院農学生命科学研究科・中島董一郎記念ホール
講演:金子浩昌(東京国立博物館)
報告:畑山智史(埼玉大学大学院文化科学研究科博士課程後期)、
納屋内高史(富山市埋蔵文化財センター)、
阿部常樹(國學院大學研究開発推進機構学術資料センター)
定員96名
いずれも入場無料。申し込みは不要ですが先着順とさせていただきます。
他に東京大学本郷キャンパス史跡見学、ギャラリートークも
以下の通り予定されています。
東京大学本郷キャンパス史跡見学
参加希望者は開始時間までに赤門に集合下さい。
3月23日(木)12:10—13:00
4月1日(土)10:00—12:00
4月6日(木)12:10—13:00
4月15日(土)10:00—12:00
4月20日(木)12:10—13:00
5月13日(土)10:00—12:00
ギャラリートーク
参加希望者は開始時間までに1階展示場に集合下さい。
3月25日(土)15:40—16:30
4月8日(土)15:40—16:30
4月22日(土)15:40—16:30
5月6日(土)15:40—16:30