東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
HOME ENGLISH SITE MAP





東大古生物学――130年の軌跡

佐々木猛智

特別展示「東大古生物学—130年の軌跡」では、従来非公開であった東京大学の化石コレクションを初めて公開します。東京帝国大学地質学教室の初代教授ナウマンが報告したナウマンゾウ化石ほか稀少な標本を多数展示するなど、明治期から現在に至る東大古生物学の歴史を標本と出版物をもとに紹介し、最新の研究成果についても公開します。
ナウマンが1881年に最初の論文を出版して以来、130年以上が過ぎました。その間、東京大学では絶えず古生物学の研究教育を実践し、我が国を代表する古生物学者を輩出し続けてきました。東京大学は日本の古生物学の発祥の地であり、その伝統には他大学には無い特徴があります。
130年の間には、関東大震災や戦時中の標本の疎開などの重大な危機、地質学的な古生物学から生物学的な古生物学への転換など、大きな変化を経験しています。それらの変遷を乗り越えて、20万点以上の標本が蓄積されてきました。今回、それらの中から代表的な標本、歴史的な有名標本を選び展示します。
(本館准教授、動物分類学・古生物学)


主な展示物
ナウマンが1881年に記載したナウマンゾウの標本
希少な化石標本(異常巻アンモナイト、首長竜、ヘリコプリオン等)
クランツ標本(明治時代にヨーロッパから購入された化石コレクション)
1881年−2012年に出版物中で図示された重要な化石標本
タイプ標本、古生物標本データベース、標本カタログ
最新の研究例の紹介


「東大古生物学――130年の歴史」展のトップページへ