東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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動物(?)文様平織刺繍裂 ナスカ文化、
カワチ遺跡 (木綿)

十字階段文様平織刺繍裂 ナスカ文化、
カワチ遺跡 (木綿)


幾何学文様二重経紋織ミニチュア袋裂 チリバヤ文化?
チリバヤ遺跡 (獣毛)

平織刺繍4枚構成帽子 植民地期?
サン・ミゲル遺跡 (獣毛)

アンデス調査団の半世紀 古代織物第4集
鶴見 英成

 大河流域ではなく海洋に沿った山岳地帯を舞台とし、文字や車輪といった基幹的なツールを欠くなど、南米大陸アンデス地域に発祥したアンデス文明は、人類史におけるきわめてユニークな古代文明の事例と言えます。「連続展示 アルパカ×ワタ」は古代の織物を手がかりに、アンデスにおける自然と人間の関わりについての、様々な研究展開を紹介する企画です。当館所蔵の織物資料を5つのテーマに沿って集成し、アルパカ、ワタなどの生物標本とともに、5つの展示を順次開催していきます。
 1958年、東京大学教養学部の文化人類学教室を拠点する調査団が、ペルーとボリビアの遺跡分布と自然環境を調べるため、広域踏査を実施しました。これを出発点として、日本人研究者はその後アンデス考古学において、多くの成果をあげてきました。「アンデス調査団の半世紀 古代織物第4集」展では、1958年の踏査にて採集された古代織物資料を展示します。またその後半世紀にわたる、日本人による研究展開の一端を紹介します。
(本館特任研究員 アンデス考古学・文化人類学)

ウロボロス記事: アルパカ×ワタ アンデスの古代織物第4・5集
 鶴見英成



主な展示品:古代アンデス織物(第4集)、土器、建築装飾レプリカ、アルパカ剥製標本・ワタ等植物標本などの生物標本

会期:2011年7月16日(土)〜8月7日(日)
休館:7月19、25、8月1日
開館時間:10:00〜17:00 (入館は16:30まで)
会場:東京大学総合研究博物館2階展示室
入館料:無料
お問合せ:ハローダイヤル03-3272-8600
協力:共立女子大学

関連イベント:7月31日(日)、於・東京大学総合研究博物館本館
講演:7階ミューズホールにて実施
(事前予約は必要ありませんが、先着順とさせていただきます)。
13:00〜13:10 「96KW:あの夏のクントゥル・ワシ遺跡」
  鶴見英成(本館特任研究員)
13:10〜14:30 「アンデス−日本人調査の記録−」
  大貫良夫(野外民族学博物館リトルワールド館長・本館終身学芸員)
織りのギャラリートーク: 2階展示会場にて15:00より実施。


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神殿壁面レリーフ「交差した手」(レプリカ) 形成期早期、コトシュ遺跡