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神岡鉱山は、日本を代表する鉛・亜鉛などの非鉄金属鉱山であり、明治以降の日本における産業の近代化を支えてきた鉱山でした。

本展示では、図資料とモノの両面から神岡鉱山の検証を行います。特に、神岡鉱山に産出する鉱物・鉱石・岩石、東京大学の研究者が残した研究素材、また探鉱に使われた道具、作成された坑内スケッチ、坑内ボーリング資料、さらには資源探査のための600mボーリングコアなどを展示して、神岡鉱山の多角的な解剖を試みます。


神岡鉱山栃洞鉱床の冬景色


企画展示

「神岡展 日本を代表する非鉄金属鉱山誌 」

会期:2001年04月16日 〜2001年06月29日

 

神岡鉱山は、日本を代表する鉛・亜鉛などの非鉄金属鉱山であり、明治以降の日本における産業の近代化を支えてきた鉱山でした。

三井家は早くから金属資源に注目し、明治9年に入手した蛇腹平1番坑から三井組の神岡鉱山稼行が始まりました。近年、生野・別子・足尾などの日本を代表する鉱山が次々と閉山に追い込まれていった中で、神岡鉱山は近代的採鉱法を導入し世界でもトップレベルの高能率鉱山として現在に至りました。

神岡鉱山は飛騨山地の北端に位置し、飛騨変成帯に含まれ、分布する岩石は、いわゆる飛騨片麻岩です。鉱床は、栃洞、円山、茂住の3鉱床に分けられますが、いずれも複雑に褶曲した片麻岩中の晶質石灰岩を交代して生じたスカルン鉱床です。 鉱石鉱物としては閃亜鉛鉱(ZnS)、方鉛鉱(PbS)、その他、黄銅鉱、磁硫鉄鉱、磁鉄鉱、黄鉄鉱、硫砒鉄鉱などが含まれます。また、神岡鉱山からは神岡鉱と名付けられた新鉱物が発見されています。

本展示では、図資料とモノの両面から神岡鉱山の検証を行います。特に、神岡鉱山に産出する鉱物・鉱石・岩石、東京大学の研究者が残した研究素材、また探鉱に使われた道具、作成された坑内スケッチ、坑内ボーリング資料、さらには資源探査のための600mボーリングコアなどを展示して、神岡鉱山の多角的な解剖を試みます。