東京大学総合研究博物館は、地学系・生物系・文化史系から成る3系17資料部門を持ち、およそ240万点の学術標本を管理しています。今回の展示では、「骨〜かたちと機能を支えるシステム」というゆるやかなテーマに基づき選択された標本を通し、骨がどのような働きを持つものであるかを明らかにします。人間を含めた動物の骨ばかりでなく、骨を持たない植物や鉱物をも取り上げました。それらの形態と機能を支えるシステムについても考える機会としたいからです。いわば骨と骨組みという観点から、自然の仕組みを考えようとするものです。さらに、骨を利用した道具、骨を納めた器、骨から作られた薬、そして人工骨など、骨と人間の関係、骨をめぐる文化の一端をも紹介します。展示は、2000年度、2001年度にも継続されます。
特別展示
「骨 形と機能を支えるシステム 1 」
会期:1999年04月19日 〜1999年09月10日