東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
HOME ENGLISH SITE MAP

以下と同内容のPDFはこちら

各 位

成27年度「学芸員専修コース」の開催について

 拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 東京大学総合研究博物館は、平成5年度以来毎年秋に「学芸員専修コース」を開催し、これまで相当数のコース修了者を送り出して参りました。
 本専修コースは、国内の博物館及び博物館相当施設で働く専門職員を主な対象とするものです。本専修コースは、大学等の高等研究機関で生まれる新しい研究の成果を広く紹介し、それをもって自然史・文化史の枠を超えた、文字通り博物学的な「博物館学」を、博物館資料の収集や管理、資料活用や展示設計に関わる「実践的な知」と併せて習得させる専門的リカレント教育の場として企図されています。
 つきましては、同封の平成27度募集要項をご検討頂き、貴機関の関係各位に周知のうえ、併せて参加をお奨め頂ければ幸甚に存じます。

敬  具

平成27年6月
東京大学総合研究博物館
館長  西 野 嘉 章


平成27年度「学芸員専修コース」研修生募集要項

テーマ:収集と表現 −加藤正世・博物学コレクションを素材として−

1.概要
博物館には館それぞれの歴史、大きさ、機能があり、そこに勤める学芸員(研究員)にはそれぞれの館に応じた役割があります。しかし、どんな博物館にも、標本の蓄積をもとにして、人々と知を分かち合う姿が期待されます。本年度の学芸員専修コースでは、博物館に蓄積された標本と、それを収集した人々の想いをどのように表現したらよいのかを、皆さんと議論したいと思います。標本には、それ自体が持つ学術的・歴史的価値があります。しかし、その標本がコレクターの執着心にも似た熱意あるいは尋常ならざるこだわりによって収集されたものであることを考慮することにより、標本の持つ意味合いは大きく変わります。展示には様々なアプローチが考えられます。標本自身の持つ価値あるいはフォルムの美しさを強調する展示もあります。あるいはその背後にあるコレクターの情熱を伝える展示も考えられます。加藤正世 (1898〜1967) は、昆虫学(特にセミ類)を専門とし、約6万点もの昆虫標本を残しています。しかし、彼の興味は昆虫だけにとどまらず、植物・鳥類・哺乳類・甲殻類にも及び、それらについても数多くの標本を残しています。博物学的興味に裏打ちされた標本群を素材に、どのような展示が考えられるのか。博物館標本に関心が深く、展示の可能性を追求したいと考えている方々の参加を募ります。

2.実施期間及び場所
  期間:平成27年11月9日(月)〜13日(金)
  場所:東京大学総合研究博物館 本館第一演習室
     (〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1)
     東京大学総合研究博物館 小石川分館
     (〒112-0001 東京都文京区白山3-7-1)

  1. 担当教員

池田 博(東京大学総合研究博物館・准教授) 
E-mail: h_ikeda(a)um.u-tokyo.ac.jp  ※(a) を @ に変えてください。  
矢後 勝也(東京大学総合研究博物館・助教) 
E-mail: myago(a)um.u-tokyo.ac.jp  ※(a) を @ に変えてください。  
※ 応募手続関係のお問い合せは9項の連絡先にお願いします。

4.募集人員
   16 名

5.募集期間
  平成27年7月1日(水)〜平成27年10月9日(金)
  ※ 応募は郵送によること(必着)。

6.応募資格
博物館、美術館、資料館、埋蔵文化財センター等の施設で、学芸員(研究員)として直接業務に携わる者又はそれに準ずる者。

7.受講料
   5,000 円

8.応募方法
  次の書類を郵送すること(申し込みは郵送に限る)。
  イ.所定の受講申込書(必要事項を記入すること)
  ロ.所定の所属機関長もしくは指導教官の推薦同意書
  ハ.A4サイズの返信用封筒(宛名を記入し、140円切手を貼付のこと

9.応募先
  東京大学総合研究博物館「学芸員専修コース」実施委員会
    〒113-0033 東京都文京区本郷7−3−1
    電話:03-5841-2802 FAX: 03-5841-8451

10.選考結果の通知
  東京大学総合研究博物館「学芸員専修コース」実施委員会において選考のうえ
受講の可否を決定し、10月上旬までに各応募者に通知します。

11.その他
・標本取り扱いの経験の有無は問いませんが、今回は主に植物標本、動物標本(昆虫、鳥類、哺乳類、甲殻類等)を取り扱います。それらの標本の基本的な取り扱い方を予習しておいてください。
・受講が決定した方には、以下のレポートを提出していただきます。(3項の担当教員に)
(1) 共同制作する展示の企画案。A4版1枚程度に記し、専修コース開始前に電子メールで提出。レポート作成の際には、加藤正世に関する事前調査をしておくことが望ましく、以下の情報が参考になります。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/education/PCC2011_kato.pdf
(2) コースを受講した感想等について、専修コース終了後に電子メールで提出。
 ※ (1)、(2)ともに提出時期・形式等は別途指示します。
・展示制作に際しては、テキスト作成や画像処理を行います。Microsoft Office や Photoshop/Illustrator などをインストールしたノートパソコンをお持ちの方はご持参願います。
・本行事につきましては、東京大学総合研究博物館ホームページにて下記を参考にしてください。
 a. 教育活動欄の学芸員専修コース内にある「過去の学芸員専修コース一覧」
 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/education/PCC_past.html
 b. 小石川分館について
 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/annex.html
また、最近の専修コースについては、総合研究博物館ニュースレター「ウロボロス」掲載の記事を参考にしてください。例えば、以下の記事があります。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v14n2-3/v14n2-3_nishiaki.html
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v16n3/v16n3_yago.html
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v17n4/v17n4_nishiaki.html
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v19n1/v19n1_yoneda.html
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v19n2/v19n2_endo.html
また、小石川分館の関連記事として、以下の記事があります。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v18n3/v18n3_nishino.html
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v20n1/v20n1_tsurumi.html

・全日程終了後、受講者には「学芸員専修コース修了証書」が授与されます。
・遠方から受講される方の宿泊場所については、各自で手配して下さい。       
※なお、この募集要項は東京大学総合研究博物館のホームページでご覧いただけます。  
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/education/curator.html



開催期間中の講義の順番等が若干変更されました。以下が最新日程です。(2015年10月27日)


過去の学芸員専修コース一覧へ