東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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museum:収集―保存―発表、crafysman:修行―経験―技巧、man:吸収―蓄積―発散
museumの主たる機能である収集、保存、発表のステップは人間の営みと重ね合わせる
事ができる。様々な知覚を通して情報を吸収し(収集)、それを記憶として蓄積し(保存)、
言葉や行いといった形で発散する(発表)。museumは無機質な物質の塊ではない。人間に
似ているし、人間もmuseumに似ている。museumには命が吹き込まれ、鼓動を刻みだす。
ミュージアムの構成はMOTHERとCANに2分される。CANは展示スペースである。ガラス
張りの円柱に人間が入り込み、人間自体が展示物になる。円柱の外側にいる人々がそれ
を見ている。観衆のリアクションはカメラにとらえられ、MOTHERへと転送される。
MOTHERは各所に散らばるCANからの情報を集積する場である。CANから転送されてきた
写真をモニター映し、展示をする。様々なデータを集積し、カタログという形に編集する。
MOTHERは人々から情報を収集、保存し、それを人々に再発信する。

museum≒人間
人間≒museum


文学部思想文化学科美学藝術学専修3年 玄宇民