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    タイ、20世紀初頭、高さ101cm(EG03.314)

A42
タイ仏画

ラタナコーシン時代。ラーマ7世(在位1925–1935)頃か。托鉢用の鉢を手にした釈迦と侍者へ、女性たちが米や果物を捧げている。托鉢とは僧侶が食糧などを乞う修行のこと。信者はこれに応じ功徳を積む。功徳の最たるものが出家となるが、東南アジアなど上座部仏教地域では女性の出家が認められておらず、托鉢は女性にとって功徳の大切な機会となった。釈迦へ食事を供する話は、スジャータの乳糜供養やチュンダの供養など仏伝に多くみられ、しばしば絵画や彫刻の主題となった。江上波夫コレクション。 (三國博子)