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    左:ピューマ文様彩文杯、ボリビア、ティワナク遺跡、ティワナク文化、高さ14.8cm(049)、右: 幾何学文様彩文鉢、ペルー、カワチ遺跡、ナスカ文化、高さ11.9cm(016)

A39
東京大学アンデス地帯学術調査団

1956年、ブラジル日系移民調査の際にペルーに立ち寄った泉 靖一(1915–1970)はアンデス文明に心奪われ、文化人類学教室を拠点に日本初の新大陸考古学の調査団を組織した。1958年の第1回調査はペルー全土とボリビア、チリを含む広域踏査で、さまざまな時代、多様な考古資料の包括的なコレクションを本館に残した。踏査の過程でコトシュ遺跡に着目し、文明の起源を解明すべく1960年より発掘に着手し、画期的な成果を挙げることになる。 (鶴見英成)