公開講演会のお知らせ

古代メソポタミアの舟―アラビア湾岸交易の起源を探る

来日中のボローニャ大学マウリツィオ・トージ教授による公開講演会のご案内をいたします。どなたでも聴講できますので、どうぞご参集下さい。


写真:復元された古代の舟。伏せておいてある。
演題
古代メソポタミアの舟―アラビア湾岸交易の起源を探る
講師
マウリツィオ・トージ(ボローニャ大学教授)
日時
2005年2月15日(火)14時〜17時
言語
英語(日本語解説あり)
場所
東京大学総合研究博物館1階講義室
参加費
無料

1975年からトージ教授らイタリア考古学調査団はヨーロッパ、北米諸国と協同でオマーン国沿岸地域において広範な遺跡踏査・発掘調査を実施しています。対象遺跡は紀元前7000年から2000年頃にまでおよんでおり、アラビア湾を舞台にしたメソポタミア・インダス両文明間の海洋交易、交流プロセスが実地に明らかにされてきました。

なかでも特記すべきは、舟の防水加工に用いられた2〜3百点にものぼるビチュメン片が発見されたことです。それによって紀元前3千年紀のアラビア湾航海に使用された舟の復元が可能になりました。

この講演では、そうした考古学的な証拠にふれながら、古代メソポタミアで発展した遠洋航海術の実態が語られます。

問い合わせ

西秋良宏(東京大学総合研究博物館)

電話 03-5841-2491 E-mail: nishiaki@um.u-tokyo.ac.jp


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