東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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シーボルトの21世紀

石の記憶―ヒロシマ・ナガサキ

石の記憶―ヒロシマ・ナガサキ

Systema Naturae 標本は語る

東京大学コミュニケーションセンター

関野貞アジア踏査

アフリカの骨、縄文の骨

アフリカの骨、縄文の骨

時空のデザイン

サンゴ礁の貝類

遺丘と女神

異星の踏査

鉄―137億年の宇宙誌

火星―ウソカラデタマコト

キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現

鰻博覧会―この不可思議なるもの

アルケオメトリア―考古遺物と美術工芸品を
科学の眼で透かし見る


東大古生物学―130年の軌跡

戸隠地質化石博物館

スクール・モバイルミュージアム:火星

JPタワー学術文化総合ミュージアム
インターメディアテク

モバイルミュージアムinみやざき「鰻展示室」

宇宙資源

東京ドームシティ 宇宙ミュージアム TeNQ」

蝉類博物館
―― 昆虫黄金期を築いた天才・加藤正世博士の世界

スクール・モバイルミュージアム:
資源がなくなるということ
 ――ナウル共和国の歴史と地球・宇宙の資源

ふじのくに地球環境史ミュージアム

UMUTオープンラボ

最古の石器とハンドアックス―デザインのはじまり

珠玉の昆虫標本―江戸から平成の昆虫研究を支えた
東京大学 秘蔵コレクション















洪 恒夫 研究者リストに戻る

「展示は様々な事柄や情報を伝えるためのコミュニケーションメディアである」を持論に、展示を核とした様々なコミュニケーションスペースを作りつづけてきた。研究においては、ミュージアムの視覚化―ミュゼオグラフィーの実践研究を行っている。
ミュージアムにおける展示の役割は、学術研究の成果などを伝達することが目的となる。したがって、その特徴を最大限に活かすべく明快な目標を持って表現すれば、極めて有効な情報提供、伝達が可能となる。つまり、展示の狙いやコンセプトをはっきりとさせ、その目標達成に最適な方法を考案、デザインすることにより、訴求力の高い展示が実現できるのである。
例えば、当館には学術成果の展示化という目標があり、表現すべき成果も明確な場合が多い。資料やコレクションであれ、テーマであれ、核となるものが存在し、それを一番ふさわしい「可視化されたかたち」に仕立てていくのが私のようなデザイン側の仕事である。当館での活動には、展覧会を担当する研究者や資料ととことん向き合い、その答えをみつけることができることに面白みがある。単に表層にとどまらず、「情報を伝えるかたち」、「標本を見せるかたち」を追求することが可能な環境にある。
学術研究というと一般には馴染みが薄く、取っ付きにくいものと思われることが多い。しかし伝えるべきことがあるならば、興味を喚起させると同時に、それをわかりやすく訴求力の強い方法で伝えることが望まれる。これは、言うなれば「学術を翻訳」し社会へ伝える、つまり“ミュゼオグラフィー”の実践である。
一方で、ミュージアムとは何か?という課題に答えるべく、ミュージアムの活動モデルの構築を行っている。既成概念にとらわれない斬新な施設スタイル、事業スキムの創出である。これらは現在、館内の標本等を外部に持ち出し遊動させる「モバイルミュージアム」や館で開催した展覧会を学校教室のスケールに再編し展開させる「スクールモバイルミュージアム」として計画、実行している。また、ミュージアムを建設し、ミュージアム事業を実行する事業者、事業主体のあり方、かかわり方などの事業スキムの研究を、実践を通して行っている。具体的には、戸隠地質化石博物館のような行政ミュージアムにおける官学連携事業の実現や、官学、そして産官学連携事業による学校教室を用いたミュージアム活動であるスクールモバイルの実践、インターメディアテク、宇宙ミュージアム TeNQなどにみられる産学連携による大規模ミュージアムの企画・実践などへの取り組みである。


略歴

1985年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。株式会社丹青社入社。以降、博物館、展示施設、博覧会、アミューズメントスペース等、様々なコミュニケーションスペースのプランニング、デザイン、プロデュースを行う。
2002年 東京大学総合研究博物館客員助教授。
2005年 同館客員教授。
2008年 同館特任教授。
金沢美術工芸大学非常勤講師 、(一社)日本空間デザイン協会特任理事、
九州大学非常勤講師


研究実践活動

■受賞歴

2003年 ディスプレイデザイン賞2003優秀賞「SKIPシティ彩の国ビジュアル
 プラザ映像ミュージアム」
2003年 ディスプレイデザイン賞2003企画研究特別賞「SKIPシティ彩の国
 ビジュアルプラザ映像ミュージアム」
2003年 ディスプレイデザイン賞2003企画研究特別賞「埼玉県生活科学センター
 彩の国くらしプラザ」
2004年 ディスプレイデザイン賞2004大賞・朝日新聞社賞「石の記憶―
 ヒロシマ・ナガサキ」
2004年 ディスプレイデザイン賞2004優秀賞「シーボルトの21世紀」
2004年 ディスプレイデザイン賞2004企画研究特別賞「学術とデザインの融合
 による展示効果について 大学博物館の実験展示“石の記憶−ヒロシマ・ナガサキ”
 をモチーフとした展示の実践」
2004年 ディスプレイ産業特別賞2004 ・日本経済新聞社賞「学術とデザインの
 融合による展示効果について 大学博物館の実験展示“石の記憶―
ヒロシマ・ナガサキ”をモチーフとした展示の実践」
2004年 グッドデザイン賞2004「石の記憶―ヒロシマ・ナガサキ」
2005年 ディスプレイデザイン賞2005優秀賞「2005年日本国際博覧会
 国際赤十字・赤新月パビリオン」
2005年 ディスプレイデザイン賞2005奨励賞「プロパガンダ1904−45
 新聞紙新聞誌新聞史」
2005年 ディスプレイ産業奨励賞2005「Systema Naturae ―標本は語る。」
2005年 ディスプレイデザイン賞2005企画・研究特別賞「東京大学コミュニ
 ケーションセンター」
2005年 2005年度グッドデザイン賞「東京大学コミュニケーションセンター」
2006年 ディスプレイデザイン賞2006奨励賞「アフリカの骨、縄文の骨 
 遥かラミダスを望む」
2006年 ディスプレイデザイン賞2006企画・研究特別賞「『人類学の研究とは
 何か』を伝える ミュゼオグラフィーの企画と実践」
2007年 ディスプレイデザイン賞2007企画・研究特別賞「モバイルミュージアム
 プロジェクト」2007年 ディスプレイ産業奨励賞2007「時空のデザイン」
2008年 2008JCDベスト100「異星の踏査」
2011年 ディスプレイデザイン賞2011優秀賞、ディスプレイ産業賞奨励賞、
 「有楽町献血ルーム」
2011年 ディスプレイデザイン賞2011優秀賞 「上海国際博覧会・日本産業館」
2011年 キッズデザイン賞 「スクールモバイルミュージアム」
2012年 総合報道IJPビジュアル・広告賞 優秀賞 「日赤近畿血液ブロック
 センター 見学施設」
2012年 ディスプレイ産業奨励賞2012 「ONE PIECE展」〜 原画×映像×体感の
 ワンピース
2013年 空間デザイン賞2013大賞・日本経済新聞社賞、 JCDデザインアワード2013、アジアデザイン賞(DFAA)銅賞、グッドデザイン賞2013「JPタワー
 学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」
2014年 ディスプレイ産業奨励賞2015「東京ドームシティ 宇宙ミュージアム TeNQ」
2015年 TOTOミュージアム日本展示学会賞、
2016年 「ふじのくに地球環境史ミュージアム」空間デザイン賞2016大賞、
2016JCD銀賞2013年度、アジアデザイン賞、ドイツiFデザイン賞、
ドイツデザイン賞、
2017年 「UMUTオープンラボ」空間デザイン賞2017企画・研究賞
2018年 「最古の石器とハンドアックス―デザインの始まり」展 
  空間デザイン賞2018銀賞    
2019年 「珠玉の昆虫標本―江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学
  秘蔵コレクション」展 日本空間デザイン賞2019金賞
2019年 相鉄デザインブランドアッププロジェクト グッドデザイン賞2019 
 

■展示企画・デザイン、プロデュース

□東京大学総合研究博物館
ニュートリノ展(東京大学総合研究博物館 2002)
東京大学学位記展 II (東京大学総合研究博物館 2003)
東京大学コレクションXIV:シーボルトの21世紀 (東京大学総合研究博物館 2003)
東京大学コレクションXVII:石の記憶〜ヒロシマ・ナガサキ(東京大学総合研究
 博物館 2003)
東京大学コレクションXVIII:プロパガンダ1904-1945〜新聞紙・新聞誌・新聞史
 (東京大学総合研究博物館 2004)
東京大学コレクションXIX:『Systema Naturae』標本は語る。
 (東京大学総合研究 博物館 2004)
東京大学コレクションXX:関野貞アジア踏査(東京大学総合研究博物館 2005)
 開館10周年記念特別展示:アフリカの骨、縄文の骨、遥かラミダスを望む
 (東京大学総合研究博物館 2005)
新規収蔵展示:川口四郎博士コレクション―サンゴ礁の貝類
 (東京大学総合研究博物館 2006)
東京大学創立130周年記念事業展示:遺丘と女神 ―メソポタミア原始農村の黎明
 (東京大学総合研究博物館 2007)
東京大学創立130周年記念事業展示:異星の踏査―「アポロ」から「はやぶさ」へ
 (東京大学総合研究博物館 2007)
特別展示:鉄―137億年の宇宙誌(東京大学総合研究博物館 2009)
特別展示:火星―ウソカラデタマコト(東京大学総合研究博物館 2010)
特別展示:ヒマラヤ・ホットスポット―東京大学ヒマラヤ植物調査50周年
 (東京大学総合研究博物館 2010)
常設展示:「キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現」
 (東京大学総合研究博物館 2011)
スクール・モバイルミュージアム:火星(文京区立湯島小学校 2011)
特別展示:鰻博覧会―この不可思議なるもの(東京大学総合研究博物館 2011)
特別展示:アルケオメトリア―考古遺物と美術工芸品を科学の眼で透かし見る
 (東京大学総合研究博物館 2011)
特別展示:「東大古生物学―130年の軌跡」(東京大学総合研究博物館 2012)
「JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」
 (東京都千代田区丸の内JPタワー/KITTE 2・3階 2013)
特別展示:宇宙資源(東京大学総合研究博物館 2013)
「東京ドームシティ 宇宙ミュージアム TeNQ」(東京都文京区後楽東京ドーム
 シティ黄色いビル6階 2014)
特別展示:「蝉類博物館――昆虫黄金期を築いた天才・加藤正世博士の世界」
 (東京都練馬区石神井公園ふるさと文化館 2015)
スクール・モバイルミュージアム:資源がなくなるということ――ナウル共和国の
  歴史と地球・宇宙の資源(文京区教育センター 2015)
常設展示:「UMUTオープンラボ」
  (東京大学総合研究博物館 2016〜)
特別展示:「赤門―溶姫御殿から東京大学へ」
  (東京大学総合研究博物館 2017)
国際共同特別展示:「最古の石器とハンドアックス―デザインのはじまり」
  (東京大学総研究博物館 2017) 
国際共同特別展示・巡回展:「最古の石器とハンドアックス―デザインのはじまり」
  (早稲田大学大隈記念タワー 2018)
特別展示:「珠玉の昆虫標本―江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学
  秘蔵コレクション」(東京大学総合研究博物館 2018)

□その他 実績

国際花と緑の博覧会・政府苑(大阪府大阪市 1990)
ハウステンボスアトラクション・ミステリアスエッシャー(長崎県佐世保市
 1992)
ハウステンボスアトラクション・ホライゾンアドベンチャー(長崎県佐世保市  1993)
宮城慶長使節船ミュージアム・サンファン・バウティスタ (宮城県石巻市 1997)
鳥取二十世紀梨記念館(鳥取県倉吉市 2001)
Skipシティ・映像ミュージアム(埼玉県川口市 2003)
埼玉生活科学センター(埼玉県川口市 2003)
2005年日本国際博覧会 国際赤十字・赤新月館(愛知県長久手町 2005)
東京大学コミュニケーションセンター(東京都文京区・東大本郷キャンパス内 2005)
科学技術館・鉄鋼展示室(東京都千代田区 2007)
ソニー歴史資料館(東京都品川区 2007)
戸隠地質化石博物館(長野県長野市 2008)
上海国際博覧会・日本産業館(中華人民共和国上海市 2010)
日赤有楽町献血ルーム(東京都中央区 2010)
日赤近畿ブロック血液センター見学施設(大阪府茨木市 2012)
「ONE PIECE展」〜原画×映像×体感のワンピース (東京都港区森アーツセンター
 ギャラリー 2012、大阪府大阪市港区・天保山ミュージアム 2013)
モバイルミュージアムinみやざき 「鰻展示室」「火星展」(宮崎県美郷町 
 旧町立渡川小学校 2013)
相鉄デザインブランドアッププロジェクト(2013〜)
ふじのくに地球環境史ミュージアム(2016年〜)
肥前さが幕末維新博覧会(2018年)
東京大学モバイルミュージアムin NARAHA  (2020年〜)